思考錯誤

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ギャルゲ・エロゲ 2007年 メーカ別年間売り上げランキング
この記事で、アトリエかぐやが年間売り上げ第3位に入っている事に驚く人が結構いるのではないだろうか。
抜きゲー専門のメーカーとしては極めて異常とすら言える順位な訳だが、今回はなぜこんなに高い順位なのか、その理由を考えてみたいと思う。
では、続きから。
紹介したランキングで、アトリエかぐやが獲得したポイントは34572
以前書いたエロゲーの市場規模を推測してみるの換算法をそのまま適用すると、69144本の売り上げになる。

これだけの売り上げを誇るのだから、何か理由があるはずである。

俺の考える1番の理由は、新作を安定供給し続けていることである。
2007年にアトリエかぐやは5本の新作を発売している。
まず、これが多い。
平均すると、1本当たり13828本の売り上げである。
ほとんどのメーカーが年に1、2本しか出さないのに対し、かぐやの5本と言う数字は明らかに多い。
これは、かぐやが複数の制作ラインを持っているから可能な事である。
「TEAM HEARTBEAT」と「Berkshire Yorkshire」の2つのラインを基本とし、他にもいくつかのブランド・ラインを持っている。
内部の体制が安定して新作を発売できるように管理されているのだ。

また、ErogameScapeの2007年の平均点は、約70点。
5本も出しているのに、地雷が無い。

レビューの点数を信用しすぎるのも考え物ではあるが、ErogameScapeは抜きゲーなどの比較的知名度の低い作品に関しては信頼性が高めなので、そう疑ってかかるものでもないだろう。

とにかく、5本の新作すべてが大きく外していない、佳作レベルの作品だと言えるだろう。
外さず、新作を出し続けると言うのはなかなか出来る事ではない。

こういったメーカーの姿勢は、非常に重要な事だと思う。
型月などを始めとする開発期間が年単位のメーカーに比べ、一作あたりのインパクトや作品としての価値には及ばないが、ユーザーにとっては次を待たなくて良いと言うのは結構嬉しい点である。

若干話は逸れるが、サーカスの商品展開はしばしば曲芸商法などと揶揄されるが、新作を(再販パッケージも多いが)それほど間を空けずに売り出すというのはメーカーに対する信頼性だとか安定感を与えるのに一役買っている。

また、どの作品も延期が無く、致命的なバグなどの欠陥が無いのも地味ながら重要な点である。
しっかりと製品として成立したものを提供できると言うのは、海千山千のメーカー蠢くエロゲー業界においては、それだけで武器になりえる(そういった環境も問題ではあるのだが)。

こういった、地味ながらもしっかりとしたものを持っているからこそ、メーカー別売り上げランキング上位に食い込めるのである。

高い知名度を持ったクリエイター(奈須きのこ、べっかんこうなど)を抱えていなくとも(かぐやの原画家さんはすばらしいと思うが)、企業としてあるべき資質を備えていれば、ちゃんとした売り上げを残す事はできるのである。

抜きゲーと純愛系ゲーという違いがあったとしても、大半のエロゲーメーカーがアトリエかぐやから学ぶべき点は多いように思う。
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