作者が飽きたのか、出版社の都合なのか、部外者の俺には良く分からないけれど、とにかく出ない。
まあ、それは置いておいて。
俺は結構前から、「涼宮ハルヒ」という作品自体が行き詰っているような印象をずっと持ち続けている。
今回はそんなことをグダグダ書いていこうと思う。
全然関係ないけど、「涼宮」って辞書登録とかしないと一発で変換できなくね?
以下、格納。
俺の考える「ハルヒ」という作品は、「涼宮ハルヒが電波な少女から、身の丈にあった価値観を重視する人間へと変化する一種の成長物語」というものだ。
UFOやらSFやらへの幻想を捨てて、恋愛などを嗜好する「フツウの女の子」に変化する様子が描かれた作品であるように思っている。
実際、シリーズ初期の三作(憂鬱、溜息、退屈)において既に、「特別な事が起こらない、退屈な日常」に不満を抱いていたハルヒは、SOS団の結成と交流・閉鎖空間でのキスを経験する事で、「特別な事」そのものに対する興味が薄れ、気になる異性や気の合う仲間との繋がりを重視する、「フツウの女の子」のようになっていく様子が描かれている。
それは、閉鎖空間の発生頻度の減少という作品内で語られる事実が何よりも如実に示しているように思う。
ハルヒが実は世界を揺るがす存在であるという、所謂セカイ系設定は、まず何よりもこの作品におけるハルヒの特別性・唯一性を保障するものであるが、それをハルヒは無意識的に自ら捨て去ろうとしているのだ。
この作品は、その初期において特に、ハルヒの行動や不満によって世界に起きてしまった異変の解決を、キョンという視点を通じて追っていく、という形で展開している。
が、作品の駆動力であるセカイ系設定と、それに担保された「主役」としてのハルヒの存在意義を、ハルヒは自ら放棄しているのだ。
そして、巻数を増すごとにハルヒの「フツウの女の子」志向が加速し、形式上は「不思議」を追い求めながらも、実質的には生徒会との対立や学校行事への参加といった、現実的な問題との関わりばかりが強調されるようになると、ハルヒではなくその周囲の問題に目が向けられ、それがむしろ作品の中核になって行く。
ハルヒの方向性は固定化し、それと同時に、「主役」としての役割がどんどん薄くなっていく。
シリーズで最も人気があるといわれる「消失」において、それは特に顕著である。
「消失」におけるメインテーマは、「何となく流されてここにいる(と自分では思っている)」キョンの、「ハルヒのいるドタバタした日常」への思いを明確にする事であり、同時に、「世界を作り変えてしまうほどのエラー(感情)を溜め込んだ」長門の変化、といったものであろう。
4作目で既に、ハルヒは「主役」としての地位を離れ、「涼宮ハルヒ」的世界を成立させる舞台(前提条件)として機能するようになっている。
そしてこれ以後、特に中編・長編において、「変化する長門」や「何らかの思惑を背負わされたみくる」、「新たなる勢力」といった、ハルヒ以外の存在が話題の中心になる傾向はますます高まっていく。
既刊最新刊の「分裂」においては、とうとう舞台であるハルヒの存在すら相対化され、ストーリーはますますハルヒの手を離れた所で複雑になっている。
そしてこれが、「涼宮ハルヒ」の限界を示しているように思う。
初期3作において、ハルヒの「フツウの女の子」志向(終わりある日常を積極的に楽しむと言う態度)が明確になり、それが揺ぎ無いものとなった以上、この作品が「涼宮ハルヒシリーズ」である限り、語る事はそれほど多くないのだ。
後は、キョンがその「日常志向」に同意し(実は「消失」で既に為されている訳だが)、ハルヒがそれを認識し、「日常」が終わりを迎える様子を描くだけで、実質的にこの作品は終わる(伏線回収の問題はあるだろうが)。
複雑化するSF設定は、言うならば蛇足であり、それは「ハルヒ」内で描かれるべきものでは無いよう思う。
また、作品を終わらせない為には、キョンとハルヒの関係を停滞させるしかない。
これは作品の活発さを阻害し、ますます新しいエピソードを生み出す事を困難にしていると思う。
最新刊にまつわる現実的な問題はともかく、「ハルヒ」という作品自体の停滞も、新刊が出ないこの状況の一因であると考える。
このまま作者に放置されて、未完の名作の仲間入りするのだろうか。
アニメ2期の放映時期に発売されなければ、相当やばそうだ。
んなるほどお
2008.08.08 18:51 URL | 名無し #- [ 編集 ]
そですかね。
主人公はキョンだと思ってました。
でも出版社と原作者の作品に対する考え方のずれが大きくなっていることが気になります。
それが限界の根本かと。
2008.08.09 09:36 URL | 某 #- [ 編集 ]
ハルヒはそもそも主役じゃなくて、長門・みくる・古泉等、キョンの取り巻きの一人
取り巻きキャラとキョンの絡み=ストーリーなので、ハルヒネタは一巻の時点で終わっており、その他のキャラも二順かそこらしてるでしょ
世界=ハルヒなのでセカイ系としては終わった話で、その他で引き伸ばしてるだけ
問題になるのは、作中で使用されてきた様々な叙述トリック
読者が爆発的に増え、なまなまかなトリックでは騙せなくなった
読者を騙せない=小説書けない
2008.08.09 18:50 URL | 名無し #- [ 編集 ]
そりゃ何巻も続いてたらな。
2008.08.10 01:24 URL | 名無し #- [ 編集 ]
私はキョンが主人公だと思ってますけど?
物語の重要性で言えばハルヒは長門の二の次。
2008.08.10 12:15 URL | 要人(かなめびと) #- [ 編集 ]
主人公をハルヒだと思う人はいないような気が……
作品を終わらせない為には云々以降は的確に思う。作品が金を生む状況がある限り、あっけなく終わることは許されないのだろうし。
2008.08.10 18:59 URL | 名無し #- [ 編集 ]
でもまぁ出せば絶対に儲かる状況でも内容にこだわって半端なモノを出さないとする作者は偉いと思うよ
2008.08.11 22:52 URL | 名無し #- [ 編集 ]
1作目『涼宮ハルヒの憂鬱』のヒロインは確実にハルヒでしたね。ていうか、1作目で完結している作品を無理やり引き伸ばしているので「書くことがない」のは当然だと思います。
2008.08.12 18:14 URL | 佐々木 #- [ 編集 ]
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